4月15日に発生したパリ・ノートルダム大聖堂での火災では、煙と炎に包まれたその姿や、焼け落ちる尖塔の映像がくり返し報道され、世界中がその消火活動を固唾を呑んで見守りました。ユネスコ世界遺産であり、フランスのシンボルであるノートルダム大聖堂火災の報に接し、わたしたちは驚き、また深い悲しみを抱きました。

教会内部の様子が徐々に判明すると、象徴的なバラ窓や、多くの名演奏に使われた大オルガンに重篤な被害がないことがわかりました。こうした幸運に後押しされて、火災発生直後から現在まで、大聖堂再建に向けた支援の意が世界中から示されています。

オフィスフレンチバロック（代表：村上惇）は2016年よりフランスのバロック音楽を専門に活動を続けてまいりました。このたびの罹災に際してフランス政府とフランス国民の皆さまに友好と支援を表明し、また大聖堂再建の歩みに協力すべく、2019年8月30日に東京オペラシティ近江楽堂を会場に再建支援チャリティーコンサートを開催することを決定いたしました。

フランスで学んだ古楽演奏家、現在フランスに暮らす音楽家、そしてフランス留学中の学生に広く参加を呼びかけ、ノートルダムの再建を日本から応援するプロジェクトとなります。詳細は決定しだいお知らせいたしますので、皆さまのご支援・ご協力をお願い申し上げます。

2019年5月6日　

オフィスフレンチバロック 代表　村上惇