むらかみ あつし
村上 惇
村上惇 出演作品
Campra : Tancrède (1702)
Centre de musique baroque de Versailles
オフィスフレンチバロック代表。東京藝術大学非常勤講師。
静岡県伊豆市出身。東京学芸大学教育学部B類音楽科卒業。同大学研究生を経て、東京藝術大学大学院古楽科(バロック声楽)修了。声楽を中島弘光、黒田博、横山和彦、広瀬奈緒、野々下由香里の各氏に師事。
2011年よりフランスへ留学。パリ国立地方音楽院古楽科でバロック声楽をハワード・クルックに、ブーローニュ=ビヤンクール音楽院古楽科で鍵盤通奏低音をフレデリック・ミシェルに師事。2012年よりヴェルサイユ・バロック音楽センターに所属、音楽監督のオリヴィエ・シュネーベリのもとで17-18世紀のフランスバロック音楽を専門的に学ぶ。ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂での演奏会に30回以上参加したほか、宮殿内の王室オペラ、鏡の間、戦闘の回廊などで行われた演奏会に多数参加。また、アヴィニョンやメス、クレルモン=フェランのほか、ウィーンやヘントなどフランス国外での演奏も多く経験している。
ヴェルサイユ・バロック音楽センターで声楽をイザベル・デロシェ、ヴィヴィアヌ・デュランの各氏に師事。クリストフ・ルセ指揮のレ・タラン・リリクやエルヴェ・ニケ指揮のル・コンセール・スピリチュエルなどとも共演した。またクリスティーヌ・シュヴァイツァー、マールテン・コーニングスベルガー、イヴ・ソタン、ジル・ラゴンなどのマスタークラスを受講した。シャルパンティエ作曲『ジュディット』(O.シュネーベリ指揮、K617)、カンプラ作曲『タンクレード』(O.シュネーベリ指揮、レ・タン・プレザン、Alpha)、サリエリ作曲『レ・ダナイード』(Ch.ルセ指揮、レ・タラン・リリク、パラツェット・ブリュ・ザーヌ)などの録音にも参加している。
2015年にヴェルサイユ・バロック音楽センターを修了し、帰国。帰国後は歌手としてだけでなく、通奏低音奏者としても多くの演奏会に参加している。また、フレンチバロックアトリエの講師や、講演活動などを通じて、フランスバロックの魅力を普及すべく活動している。また、2016年には「オフィスフレンチバロック」を設立。知られざるフランス宮廷歌曲を紹介する「エール・ド・クール」シリーズをはじめとする演奏会を開催。豊富な知識と経験に裏付けられたプログラムと、親しみやすい演奏会には定評がある。
ラジオ
NHK-FM「ヨーロッパ夏の音楽祭2019」▽モンペリエ音楽祭
執筆・エッセイ
日本基督教団出版局「礼拝と音楽」No.179
合唱団レ・フォヴェット 合唱団通信「フランスと」